治療
四肢麻痺では患者さんの状態にあわせてこのような治療やリハビリテーションがおこなわれます。
など
脊髄に損傷を負い、重度と判断される患者さんには、まず気道の確保と人工呼吸器の使用が必要です。はじめは重度でなくとも、数日間は患者さんの呼吸のモニタリングに注意して、必要があれば人工呼吸器をつかうことを検討していきます。
四肢麻痺の患者さんでは、誤嚥をおこなさいよう、体や頭の向きを正したり、胃腸の働きをおさえてしまい吐き気の原因を引き起こす薬剤を使わないようにするといった処置が求められます。
また四肢麻痺の患者さんにとって、肺炎は一般的な合併症ですので注意が必要です。肺炎の予防と治療をおこなっていくことが必要になります。
そのほか、睡眠時無呼吸症候群も四肢麻痺の患者さんにおきやすい症状です。昼間にもかかわらず過度な眠気を訴える方などには、睡眠検査などをおこない、診断がついたときには陽圧呼吸治療(シーパップ[CPAP]治療など)をおこなう必要もあります。
また、患者さんの家庭復帰・社会復帰・復学には、リハビリテーションが大切になります。医師やリハビリテーションの専門家と相談しながら回復の計画を立てていきます。リハビリテーションにはご家族の方など周囲の人々の協力や支えがとても大切になります。
退院後は、生活する場所に、車いすが必要な場合にはそれに適した空間を確保できるような環境が必要になります。また入浴やシャワーなどの施設の整備なども求められることがあります。また人工呼吸器の配備なども必要に応じて整えることが大切です。
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