治療
多系統萎縮症では、病気を根本的に治療する方法は残念ながら存在していません。そのため、症状にあわせた支持療法を組み合わせて行います。
たとえばパーキンソニズム症状に対しては、初期であればパーキンソン病で使用される薬剤も有効なことがあります。ただし、時間経過と共に無効となることが多いです。
小脳性の運動障害に対してはタルチレリン、尿障害には抗コリン薬や間欠的自己導尿*、睡眠時無呼吸症ではCPAPなどがそれぞれ行われます。
多系統萎縮症では、薬物治療による治療効果よりも、リハビリテーションによる治療効果が期待されています。残存している筋力を保持することで、転倒のリスクが減り、最終的に寝たきりの予防にもつながると考えられています。生活の質を長い時間維持するためにも、リハビリテーションはとても重要です。
*間欠的自己導尿:患者さん自身が尿道から膀胱へカテーテルを入れ、尿を体外へ排出する方法
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多系統萎縮症について
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