原因
遺伝性
家族性腺腫性ポリポーシス
がん抑制遺伝子であるAPC遺伝子の異常によって生じる遺伝性の病気です。家族性腺腫性ポリポーシスのうち約7割は常染色体優性遺伝という遺伝形式を取り受け継がれたもので、約3割は突然変異により生じたもの(孤発性)といわれています。
若年性ポリポーシス
がん抑制遺伝子であるSMAD4遺伝子の変異などにより生じます。
その他
Peutz-Jeghers症候群、若年性ポリポーシス、Cowden病があります。
非遺伝性
潰瘍性大腸炎
原因は解明されていませんが、ストレスや腸内細菌叢の異常、自己免疫の異常などが関与していると考えられています。
クローン病
原因は解明されていませんが、消化管内で異常なサイトカインが分泌され粘膜が傷害されることや、食事の欧米化などが関与していると考えられています。非遺伝性ですが、環境要素と遺伝的要素が重なって起きるという説もあります。
Cronkhite-Canada症候群
原因は解明されていませんが、ストレスとの関係が指摘されています。
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