検査・診断
主に、血便や下血、長引く下痢が生じたときに精密検査を行って発見されることが多いです。どのタイプの大腸ポリポーシスでも基本的な検査はすべて同じです。
下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)
大腸に病変があるときには必ず行われる検査です。ポリポーシスの範囲や程度、出血や潰瘍の状態を観察することができます。
内視鏡検査と同時にポリポーシスの組織を採取し、病理学的検査によって確定診断をつけます。
大腸造影検査
造影剤を投与して大腸を造影する検査です。口から飲む方法と、肛門から注入する方法がありますが、主に行われるのは肛門からの注入です。
便潜血検査
肉眼では確認できないわずかな出血でも判別できる検査です。血便や下血ではなく、下痢が主体症状のときに腸管内に出血があるかどうかを判断することに役立ちます。
遺伝子検査
遺伝性の大腸ポリポーシスでは、原因となる遺伝子変異を調べることがあります。特にがん化率が非常に高い家族性腺腫性ポリポーシスでは、治療方針を決定する際にも重要な検査項目となります。常染色体優性遺伝で受け継がれることがあるため、患者さんご本人だけでなくお子さんも遺伝子検査を受けることが多いです。
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