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大腸ポリポーシス

最終更新日:
2017年04月25日
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2017/04/25
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症状

症状はそれぞれの病気によって大きく異なります。

遺伝性

家族性腺腫性ポリポーシス

下血や血便によって発見されることが多く、重度な出血がある場合には貧血になることもあります。また、下痢や腹痛などさまざまな腹部症状が現れます。

大腸だけでなく、胃や十二指腸にもポリープが生じることが多く、消化管以外にも顎骨腫や軟部組織腫瘍、子宮がん甲状腺がんなどの合併を起こすことがあります。家族性腺腫性ポリポーシスは、未治療のまま放置すると100%がん化するとされています。20歳頃からがん化が始まるとされるため、迅速な診断と適切な治療が大切です。

若年性ポリポーシス

下血や血便によって発見されることが多いです。若年性ポリポーシスはポリープが有茎性(ゆうけいせい)であり、大きくなると腸閉塞や腸重積の原因になることがあります。

腸の奇形や水頭症口蓋裂などの先天奇形に合併しやすいことが報告されています。

非遺伝性

潰瘍性大腸炎

腹痛と下痢、下血を生じます。重症例では体重減少、微熱なども現れます。

再発しやすく、直腸から口にかけて連続性に病変が現れることが特徴です。

重大な合併症として、腸管穿孔や中毒巨大結腸症などが挙げられます。

クローン病

最も多い症状は腹痛と下痢です。血便はそれほど多くないという特徴があります。重症になると、発熱や痔瘻裂肛などの肛門病変や消化管穿孔を来たすことがあります。消化管穿孔は早期に治療を行わなかった場合、敗血症多臓器不全に移行することがあるため注意が必要です。

Cronkhite-Canada症候群

下痢、腹痛、体重減少などの一般的な消化器症状が現れます。体重減少は蛋白漏出性胃腸炎の合併によるものであり、栄養状態が悪化すると死に至る可能性があります。爪の委縮、全身の脱毛、色素沈着などの合併症が生じることもあり、一部ではがん化も報告されています。

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