治療
治療はそれぞれのタイプによって大きく異なります。特に早期治療を行わなければならない場合には、確実な診断と適切な治療の選択が必要です。
遺伝性
家族性腺腫性ポリポーシス
がん化する前に手術で大腸全体を摘出することが望ましく、通常は20歳頃までに行われます。
若年性ポリポーシス
内視鏡的ポリープ切除術が行われます。ポリープの数が多い場合やがん化が疑われる場合には病変部位や大腸全ての外科的切除が行われることがあります。
非遺伝性
潰瘍性大腸炎
ステロイドや5-アミノサリチル酸投与が行われます。軽症の場合には経口投与、中等度以上の場合には注腸投与が行われます。また大腸を休ませるために、絶食の上で高カロリー輸液が行われることがあります。大腸の穿孔や中毒性巨大結腸、狭窄などの合併がある場合には外科的切除が選択されます。
クローン病
治療の第一は安静と栄養療法です。薬物はステロイドと5-アミノサリチル酸を用い、効果が得られないときは抗TNF-α抗体の点滴を行うことがあります。
Cronkhite-Canada症候群
ステロイドの投与が有効です。蛋白漏出性胃腸症を合併している場合には、栄養状態悪化を防ぐために高カロリー輸液を行うことがあります。
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