症状
好酸球性肺炎では、感染性肺炎と同様に発熱や咳、喘鳴、呼吸困難などの症状が出現します。好酸球性肺炎の経過はさまざまであり、軽症のものから重症のものまであります。また慢性的に進行するものから、急激な経過で状態が増悪するものもあります。
急性好酸球性肺炎は日本において、30〜50代の女性に多いと報告されています。急性好酸球性肺炎では好酸球の肺への浸潤程度がとても強く、呼吸状態が増悪しやすい傾向があります。発熱、咳といった初発症状からはじまり、数時間から数日の間に呼吸状態が悪化し呼吸不全に陥る可能性があります。薬剤がきっかけになる急性好酸球性肺炎では、原因薬剤を摂取してから多くは1週間以内に発症します。喫煙により症状が誘発されます。
慢性好酸球性肺炎は、急性好酸球性肺炎よりも緩徐に病状は進行します。同じく咳や発熱を呈し、数週間から1年の経過で症状が進行します。慢性好酸球性肺炎では、症状がよくなったり悪くなったりを繰り返すこともあります。無治療の状態が続くと、急性好酸球性肺炎と同様に重篤な呼吸不全を発症することもあります。
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