原因
徐々に成長した内痔核が肛門外に脱出した際、肛門括約筋で締め付けられるなどの何らかの誘引で血流の障害を生じ、痔核内部に血栓が生じます。血栓が生じることで血流のうっ滞はさらに悪化し悪循環となり、脱出した内痔核は大きく腫れ上がります。
一部が炎症をおこすと次々と近くの組織にも炎症が波及し病変が広がって、最終的には肛門全周に血栓と浮腫が生じ、激しい痛みも生じます。また血流の障害により組織が壊死を起こしたり潰瘍を形成することもあります。
嵌頓痔核は女性よりも男性に多い疾患で、男性の方が強大な括約筋を持っているという解剖学的な理由が考えられています。
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