治療
帯状疱疹後神経痛の治療方法としては、薬物療法や神経ブロック療法、レーザー治療、鍼灸治療、脊髄刺激療法などが挙げられます。神経が傷ついたことによって痛みが生じているため治療が効きにくい傾向にあり、患者の状況に合わせてさまざまな治療方法を試す必要があります。
以下では、“薬物療法”“神経ブロック療法”“脊髄刺激療法”について解説します。
薬物療法
神経痛に対しては一般的な鎮痛薬は効果が乏しいことが多く、神経痛治療薬として開発された抗けいれん薬や抗うつ薬が検討されます。また医療用の麻薬や漢方薬が併用されることがあります。これらの治療薬は高齢者に使用すると、ふらつきや口の乾き、眠気などの副作用が現れることもあるため、気になる症状があれば医師や薬剤師に伝えましょう。
複数の治療薬を組み合わせて使用することもあります。医師の説明をよく聞き、相談して使用を検討しましょう。
神経ブロック療法
神経の周りに局所麻酔薬や抗炎症薬(ステロイド薬)を注射することにより、痛みの症状を和らげる治療方法です。合わせて、電極針に高周波を発生させて痛みを緩和する治療(パルス高周波)も行われるようになりました。ただし、神経の周辺には血管も多く、心臓や血管の病気で抗凝固薬を飲んでいる人では治療が行えない可能性があります。
脊髄刺激療法
脊髄(背骨)を電気で刺激して、痛みの信号を違う信号に変換して脳に伝え、痛みを和らげる治療方法です。前述のような治療でも改善がみられない、難治性の帯状疱疹後神経痛に対して検討されます。局所麻酔で背骨の隙間に針を刺して電線を挿入し、電線に電気が流れるようにします。脊髄や神経に傷をつけずに治療が行えることが特徴です。電気刺激装置を体内に埋め込むこともあります。
医師の方へ
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症状から推測される病、また受診先についてのご相談。
疲れが溜まると、右肩~背中にかけて、にぶい痛みがあります。疲れが無くなると自然に緩和します。 疲れると顔によくヘルペスが出るので、帯状疱疹ではないかと思うのですが、 帯状疱疹特有の皮膚の症状は見られません。一時は右足の踝、右足の付け根が痛むこともありました。こちらも緩和済み。 皮膚症状がないので、皮膚科では難しいかと思いつつ、まだ受診できていません。 受診するとすれば何科が良いでしょうか
帯状疱疹後神経痛について
偏頭痛と思い脳外科受診するも頭皮の神経痛なので薬は要らないと、、翌日発疹がでて瞼がピリピリ痛くも土日が入ったので皮膚科受診は症状出てから一週間後です。 薬投与が7日分で強い薬なので終わりです 痛みは続くが治療が無いと言われました。 眼科でも眼球は無事なのですが痛みは一生治らない人も多いことを皮膚科で説明されなかったかと聞かれました。 今は左頭部から左眼に掛けて痛みと赤く発疹が残っている時期です 痛みでうとうと疲れやすく、痛さを我慢してて、後々に影響は無いものなのか心配です。宜しくご指導ください
胃と背中が痛い
83歳の母が朝食後から、胃と背中が痛いと言って、 昼食と夕食は食べずにずっと横になっています。眠れていない、痛みはズキズキというより、ぼわんとした感じで熱は36.6℃です。 今晩は様子を見て明日病院に行こうと思うのですが 、急を要する場合はあるでしょうか? また、このような症状で考えられる原因は何がありますか?
原因不明の右胸付近の痛み
昨日起床時から右胸付近に痛みが出ています。体をのけぞったり、息を強く吸い込んだりする際に痛みが出るので、肺の痛みなのか肋骨の痛みなのか分かりかねています。特に思い当たる原因はなく、起床時から息が吸いづらいと思ったところ痛みに気づいた状況です。昨日より少し痛みは良くなっていると思うのでおそらく時間が経てば治るかなと思っているのですが、念のため思い当たる症状がないかお伺いしたい次第です。
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