治療
弱視の治療では、光の通り道に形態的な異常があれば原因除去がなされます。具体的には、先天性白内障の場合には水晶体摘出術が適応になります。
また、弱視の治療においては視覚的な刺激をしっかりと網膜に与えるための調整が必要であり、具体的には眼鏡を着用したり、視力が弱いほうの目を積極的に使用させるための遮蔽訓練が行われたりすることになります。
眼鏡の着用
網膜の中心窩(もっとも視力形成に重要な部分です)でものの焦点が合うように調整し、視力の発達を促すことが目的です。子どもの視力は年齢とともに変化することが多く、定期的に使用している眼鏡が目的に合致しているのかどうかを確認することも重要です。眼鏡がフィットしない場合には視力の発達が促されないこともあるため、使用法にも注意を払うことが必要です。
遮断訓練
視力の発達のよいほうの目をあえて隠し、発達の弱い目でものをみるように促します。この訓練を繰り返すことで、視覚の発達を期待することが可能です。
弱視の治療においては、視力の感受性が高い時期に時機を逸することなく治療することがとても大切です。
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