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インタビュー

公開日 : 2016 年 02 月 23 日
更新日 : 2017 年 12 月 13 日

子どもは早いうちに、できれば就学する前に、視力の定期検査を受け始めるべきでしょう。(米国では2歳までに、日本では3歳時健診で行うことが一般的です)弱視になっているかどうか検査することは重要で、弱視が早期に発見できなかった場合、将来の失明にもつながりかねません。

通常、かかりつけ医は子どもの視力検査を定期的に実施しています。子どもに、文字や単純な模様が載せられた視力検査表を読ませることで視力を計測します。もしくはフォト・スクリーナー(視覚検査装置)と呼ばれる装置を使用することもあります。この装置の使用によって、視力に影響を与えうる因子があるかどうかを測定することができます。視力を計測する検査や手技は他にもありますが、その多くはほとんどの子ども達には必要のないものです。以下に、ご両親に知っておいて欲しいことを記します。

ほどんどの子どもは、包括的な眼科検査を毎年行う必要はない

子どもが視力検査に引っかかってしまったら、包括的な眼科検査を受ける必要が出てくるかもしれません。検査自体は危険なものではありませんが、ほとんどの子供には必要ないものです。

包括的な眼科検査は、視能訓練士や眼科医といった専門家によって実施されます。小児眼科医は専門教育を受けており、眼の病気を持つ子ども1人1人に対して最適な治療を行うことができます。その後の経過観察として、毎年定期的に包括的な眼科検査を受けなければならない場合もあります。視力スクリーニング検査は20ドル程度(日本円で約2,400円)で受けられるのに対して、この検査費用は100ドルから200ドル程度(日本円で約12,000〜24,000円程度)の費用がかかります。視力に異常がない子どもは、眼科検査を必ずしも毎年受ける必要はありません。

包括的な眼科検査を受ける必要がある子どもとは

  • 視力スクリーニング検査に引っかかってしまった
  • 視力に問題があると診断されたことがある
  • 視力異常や眼の病気を持つ家族がいる

視力スクリーニング検査に引っかかったものの、包括的な眼科検査で何の異常も見られない子どもは100人に15人ほどと言われています。このような子ども達は、初めての検査で、指示に従うことや目をじっと動かさないでいることが難しいだけです。

症状が無い子どもが読書用眼鏡をかける必要はない

医師の中には、視力スクリーニング検査に引っかかった子どもに、本来不必要とされる読書用眼鏡を処方する方もいます。薬局でも購入できる読書用眼鏡ですが、これはほとんどの子どもにとっては役に立ちません。子どもは読書用眼鏡無しでも、通常目の焦点を変えることができます。しかし、斜視があって目の緊張をほぐす必要がある場合や、左右の視力に大きな差がある場合は眼鏡が必要なこともあります。

読書用眼鏡は遠視の人用です。遠視の人は遠くのものがよく見えますが、近くのものはあまりよくは見えません。眼鏡は100ドルから500ドルの費用がかかりますが、フレームやレンズ、加入している保険の範囲によって費用は増減します。

読書用眼鏡が必要な子どもとは?

子どもに以下のような症状や問題がみられるときは、読書用眼鏡が必要なこともあります。

・頻繁に目を細めたり、やぶにらみになったり、目をこすったりする

・目の疲れや物が二重に見えることを理由に、読書をしたがらない

・読書や学校での勉強に支障をきたしている

もし上記のような問題に気づいたら、かかりつけ医に視力スクリーニング検査をしてもらいましょう。場合によっては、包括的な眼科検査を行うこともあります。

網膜画像検査はほとんどの子どもにとって必要ない。

光を感知する役割を持つ網膜の写真や画像を用いて検査を行うことがありますが、これはほとんどの子どもには必要ありません。また、網膜の状態の経時変化を見るために、最初の基準画像としての網膜画像検査を行うことがありますが、それも必要ないものです。費用は50ドル(日本円で約6千円)以上かかる場合もあります。

網膜画像検査が必要な子どもとは?

  • 網膜もしくは視神経に問題があると診断された
  • 網膜に損傷を及ぼす可能性のある糖尿病にかかっている
  • 処方された眼鏡では矯正できないほど視力が悪い