症状
感染性心内膜炎では、典型的には熱や全身倦怠感、食欲低下、体重減少などが起こり、心臓の弁が壊れると心不全症状***がみられるようになります。そのほか、悪寒、関節痛、顔が青白くなる、痛みを伴う皮下結節(Osler結節:皮膚の下にできるしこり)、眼底に出血斑を伴うRoth斑、混乱などが起こることもあります。
また、菌の塊の一部が剥がれて血管に詰まってしまうことがあります。これを塞栓症といい、脳の血管に詰まると脳梗塞などの重篤な病気を合併します。特に脳や肺、腎臓、脾臓の血管に詰まることが多いといわれています。
さらに、塞栓が生じた部位によっては膿がたまったり、臓器の損傷が起こったりと、さまざまな病気を合併することがあります。
このような症状は、急激に起こる場合もあれば(急性感染性心内膜炎)、少しずつ進行する場合もあります(亜急性感染性心内膜炎)。
一方で非感染性心内膜炎においては、塞栓が起こったときに初めて症状が現れます。
***心不全症状:ぜーぜーと呼吸するような症状をきたす心臓喘息・息切れ・呼吸困難・足のむくみなど
医師の方へ
「心内膜炎」を登録すると、新着の情報をお知らせします