症状
急性大動脈解離の主な症状は、突然の胸や背中を中心とする非常に激しい痛みです。痛みのために意識を失ったりすることもあります。解離がどんどん進行し拡大していくにつれて、痛みの場所は変化していくことが特徴的です。逆にいえば、解離の進行が止まった場合には一時的に痛みが消えるということもあります。
解離によって臓器障害が生じると、それぞれ血流が途絶えた臓器ごとの症状が現れます。たとえば、脳に向かう動脈(頚動脈)に障害が生じれば脳梗塞や意識障害、心臓に向かう動脈(冠動脈)に生じれば心筋梗塞や徐脈(脈が遅くなる)などを発症します。
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