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大動脈瘤とは?解離や破裂をしない限り無症状であることがほとんど
大動脈瘤とは、体の中でもっとも大きな血管である大動脈が瘤(こぶ)状に拡大する病気です。無症状で進行することが多く、解離や破裂によって初めてみつかる患者さんは多くいらっしゃいます。今回は、川崎幸病...
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公開日 : 2019 年 02 月 01 日
更新日 : 2019 年 03 月 25 日

大動脈瘤とは?解離や破裂をしない限り無症状であることがほとんど

目次

大動脈瘤とは、体の中でもっとも大きな血管である大動脈が(こぶ)状に拡大する病気です。無症状で進行することが多く、解離や破裂によって初めてみつかる患者さんは多くいらっしゃいます。

今回は、川崎幸病院 川崎大動脈センター・大動脈外科部長兼大動脈センター センター長である大島晋(おおしますすむ)先生に大動脈瘤についてお話を伺います。

大動脈瘤とは?

大動脈瘤とは、大動脈の一部が(こぶ)状に膨らむ病気です。主に腹部にできる「腹部大動脈瘤」、胸部にできる「胸部大動脈瘤」、胸部から腹部にまたがってできる「胸腹部大動脈瘤」があります。

主な原因は動脈硬化

大動脈瘤は、血管の老化現象である動脈硬化が原因となり発症するケースが多いといわれています。そのため、年齢を重ねれば誰でも大動脈瘤を発症する可能性があるといえます。その中でも特に、動脈硬化を促進する原因となる「喫煙、高血圧、糖尿病、高コレステロール血症」などがある方は大動脈瘤発症の危険性が高くなります。

70歳代が発症のピーク

大動脈瘤は男性で70歳代、女性で80歳代が発症のピーク年齢ですが、50歳代から徐々に増え始めます。

大動脈瘤は急に大きくなるわけではなく、時間をかけて少しずつ大きくなっていきます。そのため、中年期から動脈硬化には注意が必要です。

大動脈瘤の危険性とは?

突然に解離・破裂する危険性がある

大動脈瘤は、あるとき突然に解離(裂けること)・破裂する危険性があります。大動脈瘤が解離・破裂すると、背中にそれまで感じたことのないような痛みが走るといわれています。

体の中では、大出血によって循環不全や臓器の虚血(血流障害)が起こります。心臓の虚血は心筋梗塞、脳の虚血は脳梗塞、腎臓の虚血は腎不全、腸管の虚血は腸管壊死など致死的な合併症を引き起こし、命を落とす危険性が極めて高くなります。

大動脈瘤解離・破裂が起きた場合には、緊急手術以外の治療手段はありません。

大動脈瘤解離・破裂が起こるまで無症状のことがほとんど

大動脈瘤は解離や破裂が起きない限り、無症状で経過することがほとんどです。これが大動脈瘤の恐ろしいところといえるでしょう。

しかし一部の患者さんで、大動脈瘤破裂や解離が起こる前に、以下のような症状が出ることがあります。

  • 嗄声(させい)(声がかすれること)
  • 嚥下障害(食べたり飲んだりする機能が正常にはたらかなくなる状態)
  • お腹の拍動
  • 胸背部痛

など

大動脈瘤のページへ

2009年に産業医科大学を卒業。沖縄・中頭病院を経て、2011年より川崎大動脈センターで心臓血管外科 大動脈疾患手術を担当。2018年から川崎幸病院 大動脈外科部長兼川崎大動脈センター・センター長に就任。

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