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川崎大動脈センターにおけるステントグラフト内挿術――標準的な方法で安全性の高い治療を目指す

川崎大動脈センターにおけるステントグラフト内挿術――標準的な方法で安全性の高い治療を目指す
中川 達生 先生

川崎大動脈センター 血管内治療科 役職/大動脈外科副部長

中川 達生 先生

目次
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ステントグラフト内挿術とは、大動脈瘤に対してカテーテル(医療用の細い管)を使った血管内治療のことです。大動脈瘤のもう一つの治療法である、人工血管置換術に比べて身体的負担が少ない治療法です。川崎大動脈センターでは、より身体的負担が少なく、安全性の高いステントグラフト内挿術を行うために、さまざまな取り組みを実践しています。

今回は、川崎幸病院 川崎大動脈センター・大動脈外科副部長・血管内治療科の中川達生先生に川崎大動脈センターにおけるステントグラフト内挿術についてお話を伺いました。

ステントグラフト内挿術の方法やメリット・デメリットについては、記事4『大動脈瘤に対する「ステントグラフト内挿術」とは――メリット・デメリットは?』をご覧ください。

人工血管置換術などの外科手術でもいえることですが、ステントグラフト内挿術を行ううえでは、いかに安全性の高い治療を目指すかが非常に重要です。そのため、当センターでは、さまざまな職種との連携のもとで、標準的なステントグラフト内挿術を実施しています。

ステントグラフト内挿術は、当センターの血管内治療科で行います。血管内治療科は、心臓血管外科専門医1名、IVR専門医(放射線科の血管内治療専門医)3名で構成されています(2019年1月時点)。手術はハイブリッド手術室(血管のX線撮影装置を備えた手術室)で行い、麻酔科医、臨床放射線技師、手術室看護師の協力が必要不可欠です。

ステントグラフト内挿術後は、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士などのサポートのもとで患者さんの回復に向けたケアを行います。また、退院後の生活などに関して不安がある患者さんには、社会福祉士やコーディネーターが対応にあたります。

当センターの大きな特徴は、これらのスタッフがすべて川崎大動脈センター専属ということです。そのため、大動脈疾患を抱える患者さんへの深い理解を持ち、適切なケアにあたることができる体制にあると考えます。

よりよいステントグラフト内挿術を実現するために、さまざまな職種がかかわるチーム医療において、チーム全体のレベルアップに努めています。

手術当日の朝には、手術に携わるスタッフ全員が同席するカンファレンスを実施して、情報共有を行います。手術におけるピットフォール(落とし穴)も全員で共有することで、安全性の高い手術を行います。

術中は、適切な位置にステントグラフトを挿入するために、診療放射線技師と連携しながら、モニター上に挿入位置を描写できるシステムを用いて手術を行います。また、この操作は遠隔操作で行うことができるため、清潔度が保たれた状態で行うことが可能です。

また、手術は手術室だけでは完結しません。患者さんに元気に退院していただくためには、術後の病棟管理やリハビリテーションなどをしっかりと行う必要があります。

当センターでは、土日祝日を含めて、毎朝診療チームごとに関係するスタッフ全員が同席する病棟カンファレンスを実施しています。患者さんの術後の経過や治療方針について詳細な情報共有を行うことで、すべてのスタッフが適切なケアにあたれるようにしています。

また、リハビリテーションも、平日だけでなく土日祝日も行うことで、患者さんのスムーズな回復をサポートしています。

大島先生・中川先生

川崎大動脈センターの特徴として、人工血管置換術とステントグラフト内挿術をバランスよく実施していることが挙げられます。どちらかの治療法に偏ることがないため、患者さん一人ひとりに合わせた適切な治療を提供することが可能です。

そのために、人工血管置換術などの外科手術を行う「大動脈外科」と、ステントグラフト内挿術などの血管内治療を行う「血管内治療科」とで、全症例に対して週1回のカンファレンスを実施しています。

それぞれの立場から客観的な評価を行い、患者さんにとって本当に適切な治療法を選択するようにしています。

当センターには、他院で治療ができないといわれた患者さんや、治療はできるが非常に困難といわれた患者さんが多く来院されます。

たとえば、2つ以上の大動脈瘤に対して、人工血管置換術だけですべての大動脈瘤の治療を行うのは、身体的なダメージが大きく治療が困難な場合があります。反対に、ステントグラフト内挿術だけでは再治療のリスクが高く、不確実な治療となってしまうこともあります。

そのような患者さんに対して、人工血管置換術とステントグラフト内挿術を組み合わせることで、大動脈瘤の治療ができる場合があります。当センターには、このような症例の患者さんがほぼ毎週、術前のカンファレンスで検討されています。

人工血管置換術とステントグラフト内挿術をバランスよく行っている施設だからこそ、それぞれが持つメリットを生かす治療を患者さんに提供できていると考えます。

中川先生

大動脈瘤の待機的な手術は、大動脈瘤の破裂を未然に回避するための予防的な治療です。

そのため、治療を受ける患者さんやそのご家族には、なぜ治療を行う必要があるのか、どのような方法で手術を行うのか、手術に伴ってどのようなリスクがあるのかなどを、十分に理解していただく必要があると考えています。

治療方針を決定するうえでは、治療を担当する医師が、患者さんやそのご家族と十分に話し合ったうえで治療方針を決定しています。

当センターは大動脈治療を専門に行う施設としての経験の蓄積があります。もし、大動脈瘤治療について迷われている場合には、ぜひ当センターの初診外来を受診いただければと思います。

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