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大動脈瘤に対する「ステントグラフト内挿術」とは−メリット・デメリットは?

疾患啓発(スポンサード)

最終更新

2019/03/25

2019 年 03 月 25 日
更新しました
2019 年 02 月 01 日
掲載しました
大動脈瘤に対する「ステントグラフト内挿術」とは−メリット・デメリットは?
中川 達生 先生

川崎大動脈センター 血管内治療科 役職/大動脈外科副部長

中川 達生 先生

目次
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胸部や腹部の大動脈が(こぶ)状に膨らむ「大動脈瘤」は、大きくなるまで放置すると、破裂して大出血を起こす危険性があります。そのため、破裂のリスクが高いと考えられる場合には、破裂を予防する治療を行います。

大動脈瘤の治療には、外科治療である「人工血管置換術」と血管内治療である「ステントグラフト内挿術」があります。

今回は、ステントグラフト内挿術の方法やメリット・デメリットなどについて、川崎幸病院 川崎大動脈センター・大動脈外科副部長・血管内治療科の中川達生先生にお話を伺いました。

大動脈瘤に関する内容は記事1『大動脈瘤とは?解離や破裂をしない限り無症状であることがほとんど』をご覧ください。

人工血管置換術の方法については記事2『大動脈瘤に対する人工血管置換術とは?手術の流れや起こりうる合併症について』をご覧ください。

ステントグラフト内挿術とは?

ステントグラフト内挿術とは、大動脈瘤に対するカテーテル(医療用の細い管)を用いた血管内治療のことです。

「ステントグラフト」とは、「ステント」という形状記憶合金でできた骨組みに、「グラフト」とよばれる人工血管を縫い付けた筒状の形をしています。ステントグラフトを血管内に留置することで、瘤の中に血液が流入することを防ぎます。これによって、血流による圧力が瘤にかからなくなり、破裂を予防することが可能です。

大動脈瘤の治療法には、ステントグラフト内挿術のほかに、動脈瘤を切除して人工血管に置き換える「人工血管置換術」という外科手術があります。ステントグラフト内挿術は、この人工血管置換術と比較して、身体的な負担が少ない治療法といえます。

ステントグラフト内挿術の方法

ステントグラフト内挿術では、まず足の付け根(鼠径部)(そけいぶ)を小さく切開して、大腿動脈と呼ばれる動脈からカテーテルを挿入します。

ステントグラフト内挿入

カテーテルを動脈瘤に向けて進めていき、動脈瘤に到達したところでカテーテルからステントグラフトを展開すると、ステントグラフトが留置されます。

ステントグラフト内挿入

ステントグラフト内挿術の一連の操作は、X線の透視画面によって、カテーテルの動きを観察しながら行います。

また、CT検査で使用するヨード造影剤をカテーテルから注入して、術中に血管撮影を適宜行うことで、より正確なステントグラフト内挿術を行います。

手術時間は、腹部大動脈瘤の場合は約1時間半〜2時間、胸部大動脈瘤の場合には約1時間です。