症状
悪性中皮腫の症状は発症した部位によって異なります。
悪性胸膜中皮腫は、進行するまで無症状のことも多いですが、進行すると胸に水がたまって呼吸困難、胸部圧迫感、胸痛などの症状が引き起こされます。また、周辺の大血管や神経を巻き込んで増大することも多く、声帯の動きをつかさどる反回神経にダメージを与えて声のかすれや嚥下障害が起こることもあります。
悪性腹膜中皮腫も早期段階では症状がないことが多く、進行するとお腹に水がたまるようになるため、お腹の張りや痛み、食欲の低下、便秘・下痢などの症状がみられ、腫瘍が大きくなるとお腹にしこりが触れるようになることもあります。また、悪性心膜中皮腫は心膜と心臓の隙間(心膜腔)に水がたまって心臓を圧迫するため心機能が低下し、体を動かすと息切れや動悸がしやすくなるのが特徴です。
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