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慢性円板状エリテマトーデス

最終更新日:
2018年10月11日
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2018/10/11
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概要

慢性円板状エリテマトーデス(DLE:discoid lupus erythematosus)とは、特徴的な皮膚病変が出現する自己免疫疾患のひとつを指します。皮膚に関連したエリテマトーデスとして知られています。

慢性円板状エリテマトーデスでは、円形の赤い皮疹が見られます。ときに、全身性エリテマトーデスへ移行することがあります。慢性円板状エリテマトーデスの治療では、ステロイドの軟膏などが使用されます。

原因

遺伝的素因により発症すると考えられています。紫外線や喫煙習慣なども、発症に関与していると推測されています。

人には体に害のある外的物質から体を守るはたらきが備わっており、免疫と呼びます。しかし、上述のような種々の誘因が重なることで免疫が乱れてしまい、誤って自分自身の体を攻撃するようになることがあります。その結果、慢性円板状エリテマトーデスが発症します。

症状

円板状エリテマトーデスでは、円形の赤い皮疹が見られます。健康な皮膚と比べるとやや盛り上がりを示すことがあり、表面が乾燥することもあります。また、色素が抜けて白くなったり、瘢痕(はんこん)(あと)が形成されたりすることもあります。

皮膚症状は主に鼻や頬、耳などに見られますが、ときに口の粘膜や唇、手のひら、足の裏などにも見ることがあります。毛が生えている部位に皮疹が出現することで、毛が永久的に抜けてしまうこともあります。

円板状エリテマトーデスは、全身性エリテマトーデスへ移行することがあります。この場合には、関節痛、腎機能障害、中枢神経障害、血液障害などを生じることがあります。

検査・診断

円板状エリテマトーデスは、上述のような皮膚症状から疑われます。

血液検査や尿検査が行われることがあります。血液検査では、白血球や血小板、ヘモグロビン、自己抗体などを評価します。また、皮膚の病変をより詳細に評価するために、皮膚の一部を採取して顕微鏡で観察する病理検査が行われることもあります。

全身性エリテマトーデスに移行することもあるため、複数回検査が行われることもあります。

治療

円板状エリテマトーデスでは、局所治療としてステロイドの軟膏などが使用されます。また、日光を浴びることで症状の増悪が見られる傾向があるため、野外活動をできるだけ避ける、外出時には日傘や帽子を使用する、日焼け止めを塗る、長袖長ズボンを着用して肌の露出を避ける、などの対策を取ることが大切です。

円板状エリテマトーデスは全身性エリテマトーデスに移行することもあるため、定期的に医療機関を受診することが大切です。

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