ひやけ

日焼け

皮膚

目次

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概要

日焼けとは、太陽の光を浴びることで生じる皮膚反応のことです。日焼けでは肌が軽い火傷を起こしたように赤く変化し、ヒリヒリとした痛みを伴います。また、一過性の皮膚症状に伴い、しみやしわ、皮膚がんなどが誘発される危険性があります。

原因

日焼けは、太陽の光、特にUVBやUVAと呼ばれるタイプの紫外線を浴びることが原因で発症します。UVBはUVAと比較して波長が短く皮膚の細胞に対する影響力がより強いといわれています。UVAはUVBほど障害の程度は強くありませんが、UVBよりも皮膚奥深くまで到達しやすいという特徴があります。

紫外線を浴びると、皮膚の細胞のなかに存在するDNAが障害を受けます。DNAには重要な遺伝情報が含まれているため、障害を受けたことに反応して修復機構がはたらきます。この修復機構に関連して炎症反応が引き起こされると、日焼けが生じるのです。

症状

日焼けでは、紫外線を浴びた部位に一致して皮膚の反応が起こります。紫外線を浴びて数時間ほど経過すると、皮膚の発赤やヒリヒリとした痛みを伴います。日焼けの程度が強い場合には、水ぶくれが現れるこもあります。

日焼けが生じてから数日経過すると、細胞のDNA修復過程を反映して障害を受けた細胞が除去されます。たとえば、皮膚がめくれるといった症状が現れます。また、日焼けを起こすとメラニンが増殖するため、皮膚の色が黒くなる反応もみられます。

日焼けによる影響は、急性期のものだけではありません。慢性的に日焼けを繰り返すと、光による細胞障害が蓄積してしまうことになります。その結果、しみやしわ、ひいては皮膚がんを発症することもあります。

検査・診断

日焼けは、皮膚に生じた見た目の変化や、日光を浴びたという情報から診断され、基本的には検査を行うことはありません。

しかし、日焼けの程度が強い場合には、何らかの病気や特殊な状況が関与している可能性を考慮して検査が行われます。たとえば、エリテマトーデスと呼ばれる膠原病が原因になることがあります。また、何らかの薬剤を内服している状況下で光に対する過敏性が高まっている状態も考えられます。

膠原病では、血液検査や尿検査などを通して臓器障害や自己抗体の測定などを評価します。薬剤は抗生物質や解熱鎮痛剤、降圧剤が原因となって光線過敏症を引き起こすことがあるため、原因となる薬剤を用いて光パッチテストが行われます。また、原因となっている波長の光を同定するために、UVB照射試験やUVA照射試験といった検査が行われることもあります。

治療

日焼けが実際に生じた場合には、局所を冷やすことで対応します。また、炎症反応を抑えるためにステロイド外用剤や内服薬を使用することもあります。その他、痛みが生じている場合は、鎮痛剤を使用することで痛みを和らげることもあります。

予防

日焼けは、日焼けを起こさない対応をとることが重要です。日に当たる時間を短くすることが大切ですし、外出時には帽子や日傘などを使用して直射日光を避けることも有効です。また、日焼け防止のためのクリームを皮膚に塗ることも有効です。日焼け止めのSPFやPAと呼ばれる表記は、それぞれUVBやUVAをカットする効能を表しています。強い日焼け止めは皮膚に対する負担も強くなるため、適度なものを選択して使用することが大切です。

なお、紫外線が強い夏だけでなく、冬でも紫外線の影響を無視することはできません。季節に関わらず日光を避けることが必要です。