症状
慢性膵炎では、比較的重く鈍い痛みが、背中の左側やみぞおちに現れます。「夕方になると、背部に痛みが現れる」という患者さんも多くいます。こうした症状は、一日二日といった短期間にのみ認めるのではなく、数か月から数年の間、慢性的に続きます。
また、慢性膵炎では栄養分の吸収が悪くなり、下痢や下痢に伴う体重の減少もみられます。そのほか、便が薄い黄色みを帯びて水に浮く脂肪便が認められる場合もあります。さらに、血糖調節機能が低下することを反映して糖尿病を発症することもありますし、慢性膵炎の経過中には膵臓がんを発症するリスクも高まります。
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