治療
抗リン脂質抗体症候群を根本的に治す方法は残念ながら確立していません。そのため、この病気と診断された場合は血栓が形成されるのを予防する治療と血栓症を発症した場合の治療が行われます。
血栓症を発症したり、習慣性流産と診断されたりした場合は血液を固まりにくくする抗血小板薬や抗凝固薬などを用いた薬物療法が予防的に行われます。
また、抗リン脂質抗体症候群は急激に全身症状が悪化することがあります。このような場合には上述した薬物療法に加えて免疫を抑えるためのグルココルチコイド(ステロイド)大量療法や血液中から抗リン脂質抗体を除去するための血漿交換療法などを行うことがあります。
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抗リン脂質抗体症候群について
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