症状
抗リン脂質抗体症候群は血管内で血液が固まりやすくなるため、血栓を形成して血管を閉塞させてさまざまな症状を引き起こします。
具体的には、深部静脈血栓症、血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳梗塞などさまざまな病気を引き起こし、下肢の痛みや腫れ、呼吸苦、胸痛、神経麻痺、腹痛などそれぞれの病気に特徴的な症状が現れます。重症な場合には命を落とす原因になることも少なくありません。
また、この病気によって流産が引き起こされることが知られています。特に妊娠10週以降に子宮内で胎児が死亡する流産を繰り返すのが特徴で、3回以上にわたって流産を繰り返す“習慣性流産”の場合はこの病気が疑われます。さらに、この病気は妊娠高血圧症候群や子癇発作など重篤な妊娠時の合併症のリスクを高めることも指摘されているため注意が必要です。
医師の方へ
抗リン脂質抗体症候群について
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