抗リン脂質抗体症候群による不育症の症状と治療について、記事1『抗リン脂質抗体症候群が原因の不育症は正しい検査・診断のもとで治療を受けることが大事』でご紹介しました。今回は、抗リン脂質抗体症候群で妊娠中の女性の多くが疑問に思っている、流産、死産をしないための注意点について、引き続き名古屋市立大学大学院産婦人科教授の杉浦真弓先生にお答えいただきました。
運動は好きなだけして構いません。運動や、重いものを持ったことが原因で流産をしたというエビデンスはありません。ドラマなどで、階段から落ちて流産したというシーンがよくありますが、それは間違った情報です。
食べたほうがよいもの・食べてはいけないものとして明確になっている食品はあまりありません。食事はバランスよく摂取することが大切です。また、カフェインは危険だとよくいわれていますが、大量に摂らなければ危険性はないので、ゼロにする必要はありません。
二人目以降だと流産のリスクが高くなるとは言いきれません。むしろ、続発性のほうが上手くいくという考えもあるからです。一方、第1子を出産後間隔をあけた結果、年齢が高くなるから流産しやすくなるという解釈もあります。
薬の種類によって異なります。医師に相談してから飲むようにしてください。
体に何かを塗って異常がでたという検証結果はないので、そこまで神経質になる必要はありません。しかし以前、鎮痛剤の湿布を大量に貼っていた患者さんの羊水が減るという異常がみられ、貼付をやめたら羊水量が元に戻ったという事例がありました。皮膚からの吸収も無視できません。そのため、特定のものを大量に使うことは避けたほうがよいでしょう。
日本にはBMI25(BMIは身長からみた体重の割合を表す指数で、25以上が肥満とされている)以上の女性が少ないため、これに関する研究はできていません。しかし欧米では、明らかな肥満体形の妊婦さんは、流産、死産のリスクを高めるとされています。体重に問題のある方は無理のない範囲でダイエットをしたほうがよいでしょう。
名古屋市立大学 医学研究科産科婦人科学分野
杉浦 真弓 先生の所属医療機関
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不眠症における検査
昔から不眠が続いている。一度睡眠の深さなどを調べる検査を受けてみたいが意味はあるのか。
左目の目やにが非常に多い
1ヶ月以上前から左目のみ目やにの量が非常に多く、寝起きには分泌物が茶色く固まって目が開かないほどだった。日中も治ることはなく、目尻から2ミリ程度目玉側と目頭が特に多く、目尻側はまつげにこびりつくほどだった。しばらくコンタクトレンズ(ソフト)の装着機会を減らしたこと、1週間ほど前からは市販のものもらい・結膜炎用の目薬(大正製薬新サルファグリチルアイリス、成分はスルファメトキサゾールナトリウム、グリチルリチン酸ニカリウムなど)を朝晩刺していたところかなり軽減したが、まだ快癒しない。 目薬を変えるべきか、眼科を受診すべきか、教えていただきたい。
脳脊髄液減少症
一ヶ月ほど前に、頭部外傷。 その後、持続的な軽い頭痛と吐き気。 あとは、目を瞑った状態で片足立ちができない。 しかし、運動とかは頑張ればでき、歩くこともサイクリングも行くことはできる。 今日医師からは、脳脊髄液減少症の可能性は低いだろうとは言われたのだがそれ以外の病気なのか、それとも、脳震盪後遺症のようなものなのか。他の病院行くべきなのか教えてください。
片手の痺れのような違和感
数時間前から左手の指に、若干じんわりするような感覚があります。 無意識に左手に重心がかかるような体勢を とっていたのが不明ですが、 気持ち悪い感覚です。 痺れとまではいかないような気がするのですが、ジンジンするような微妙な感覚があります。 ネットで調べると、脳梗塞の予兆だとか ネガティブなことばかり出てきて不安です。 一時的なものだとしたら特に問題はないとも思うのですが、 その場合だと、大体どのくらいで解消するのでしょうか? またこの鈍い感覚が解消せずに、 どのくらい続いたら 受診するべきなのでしょうか? 緊急を要する者なのでしょうか? ご返信いただけると幸いです。
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