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斜視

最終更新日:
2021年03月30日
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2021/03/30
更新しました
2020/11/30
更新しました
2017/04/25
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治療

斜視の治療は眼鏡装用、遮閉法(アイパッチ)、プリズム装用、手術、A型ボツリヌス毒素注射などがあります。

原因や斜視のタイプによって異なりますが、矯正が必要な屈折異常がある場合は眼鏡装用をし、眼位ずれの頻度や角度が大きければ手術を行います。斜視弱視などで、視力が眼鏡をかけても改善されない場合にはアイパッチを行います。

斜視の根治的な治療法としては手術になりますが、ずれ幅や頻度が少ない場合にはプリズム眼鏡の適応になることもあります。また、2015年には斜視の治療法としてA型ボツリヌス毒素注射が適応になりました。全てのタイプで適応になるわけではありませんが、後天内斜視や甲状腺機能異常に伴う斜視など一部の症例に効果が認められています。

重症筋無力症や甲状腺機能異常など全身疾患に伴う斜視や頭の病気に伴う斜視の場合は、まず原疾患の治療を行います。そのうえで斜視の症状が変わらず長期間変動がないものに対しては、プリズム治療や手術が適応となります。

子どもに多い斜視の種類とその治療

偽斜視

斜視がないにもかかわらず目の位置がずれて見える状態です。

特に乳幼児では内斜視に見えることが多いです。赤ちゃんの鼻は低く、目頭側の皮膚で白目が隠されているために眼が寄っているかのように見えます。

間欠性外斜視

目が時々外にずれる状態です。眠いときやぼーっとしているときに目立ちます。ずれ幅や頻度が大きければ、5~6歳以降で手術の適応になります。

乳児内斜視

生後6か月までに発症した内斜視です。比較的ずれ幅が大きいことも特徴です。両目で見る機能が育たないため立体感などの両眼視機能が不良となりやすいです。早めの手術がすすめられています。

調節性内斜視

遠視によるピント調節が原因で起こる内斜視です。1歳前後で発症し、ものを見ようとしたときなどに目立ちます。はじめは間欠性ですが、経過とともに常時出るようになることが多いです。

調節性内斜視は、眼鏡による遠視矯正が基本となります。そのうえで斜視が残る場合は手術になることがあります。

先天性上斜筋麻痺

子どもの上下斜視の原因として多いです。横を見たときに目が上に上がるということが特徴です。

斜視にならないようにするために、顔を回したり頭を傾けたりしてもの見る子どもが多いです。明らかな頭位異常や斜視が目立つ場合は手術になることがあります。

 

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