しんせいじにゅうじしょうかかんあれるぎー

新生児乳児消化管アレルギー

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原因

新生児乳児消化管アレルギーの原因は、食物に対するアレルギーです。原因となる食物としては、牛乳由来のミルクが大半を占めています。また、新生児乳児のうち20%ほどにおいて、母乳が原因となることも報告されています。そのほかの原因としての頻度は下がりますが、米、大豆、卵なども原因となりえます。

食品が原因となり症状が引き起こされるのは、一般通念で認知されている「食物アレルギー」と同じですが、アレルギー反応を引き起こす生体反応様式が両者では異なっています。食物アレルギーでは「IgE」と呼ばれる抗体がアレルギー反応に関与していることが多いですが、新生児乳児消化管アレルギーではIgE抗体の関与は重要でありません。

食物アレルギーでは原因となる食物に対してIgE抗体がすでに血液中に循環をしています。したがって、アレルギーを誘発する食物を摂取すると、数分後から2時間までの短時間の間にアレルギー反応が生じることになります。

しかし、新生児乳児消化管アレルギーでは、IgEの存在は重要ではなく、T細胞と呼ばれる白血球の一種類が病気の発症に関与しています。原因となる食物とT細胞が遭遇してから、アレルギー反応を生じるようになるまでにはいくつものステップが必要です。これらの反応は短時間のうちに完了することはなく、新生児乳児消化管アレルギーに関連した症状が出現するまでには、数時間から数日の時間がかかります。

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