検査・診断
新生児乳児消化管アレルギーでは、リンパ球が原因食物に対して反応を示すアレルギー疾患です。原因食物(特に牛乳)に対してのアレルギー反応を試験管の中で観察することを目的として、血液を用いた「アレルゲン特異的リンパ球刺激試験」と呼ばれる方法が選択されます。さらに、リンパ球の中でもT細胞に対してはたらきかける「TARC」と呼ばれる物質は、本疾患において血液中で上昇することがあります。このことを確認するための血液検査が行われることもあります。
また、白血球うち、好酸球が増殖する病気であり、血液・便中に多く見られます。したがって、血液中の好酸球数の数を確認したり、便検査で好酸球が多く出てきていないかを確認したりします。
新生児乳児消化管アレルギーの診断は、実際に原因となりうる食事を負荷する「負荷試験」が行われることもあります。負荷試験を通して自覚症状の変化や便中の好酸球の変化などを確認します。
その他、内視鏡にて腸粘膜の異常を確認することもありますが、新生児・乳児の内視鏡に習熟した医師が行うことが求められます。
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