原因
日和見感染症は、免疫力が低下することにより発症します。HIVに感染して進行すると免疫力が著しく障害され、日和見感染を起こしてエイズになることがあります。
また、ステロイドや免疫抑制剤などの薬剤には免疫力を抑制する効果があります。これらの薬剤は膠原病や移植後を中心に長期間使用されることがありますが、この過程で日和見感染症を起こすことがあります。
その他、糖尿病や、白血病などの悪性疾患(がん)なども日和見感染を起こす原因となりえます。さらに、先天的に免疫機能が障害を受ける病気もあり、日和見感染を繰り返すことがあります。
日和見感染で問題になる病原体は、細菌、ウイルス、真菌など多岐に渡ります。具体的には、緑膿菌、ニューモシスチス・イロベチイ(Pneumocystis jirovecii)、カンジダ、アスペルギルス、Mycobacterium avium complex、サイトメガロウイルスなどを例に挙げることができます。
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