検査・診断
PMDDの診断基準として米国精神医学会(APA)のDSM-5が用いられ、問診で自覚症状や日常生活への影響の程度などを聴取し、それらの症状が毎月繰り返されているかを確認したうえで診断を行います。
具体的には、
- 著しい感情の不安定性
- 著しいいらだたしさや怒り、または対人関係の摩擦の増加
- 著しい抑うつ気分や絶望感、または自己批判的思考
- 著しい不安、緊張および/または“高ぶっている”や“いらだっている”という感覚
のうち1つ以上、それに加えて
- 通常の活動における興味の減退
- 集中困難の自覚
- 倦怠感、易疲労性、または気力の著しい欠如
- 食欲の著しい変化、過食または特定の食物への渇望
- 過眠または不眠
- 圧倒される、または制御不能という感じ
- ほかの身体症状(乳房の圧痛または腫脹、関節痛または筋肉痛、膨らんでいる感覚、体重増加)
の(1)〜(11)のうち5つ以上の症状がみられ、その症状により明確な苦痛をもたらされていたり、社会活動の妨げになっていたりすることが診断に必要となります。また、この障害が、ほかのうつ病やパニック障害などの単なる症状の増悪ではないことも確認されたうえで、PMDDと診断されます。
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