症状
先天性横隔膜ヘルニアの症状は、横隔膜の穴の大きさと、腹部臓器が胸の中に脱出する時期や程度によって大きく異なります。重症例では、出生後間もなくから呼吸障害、チアノーゼなどを発生することがあります。
また生まれてすぐには症状がなくても、多呼吸、うなり声、呼吸困難などが次第に生じることもあります。先天性横隔膜ヘルニアの中には、新生児期を全くの無症状で過ごし乳児期以降に発症することもあります。この場合は場合呼吸困難、嘔吐や腹痛などの消化器症状を伴うこともあります。
また先天性横隔膜ヘルニアでは、新生児遷延性肺高血圧症を発症することもあります。新生児遷延性肺高血圧症とは、本来下がるべき肺血管抵抗が適切なタイミングで下がらず、肺における酸素や二酸化炭素の交換が適切に行うことができなくなる状態です。
医師の方へ
「横隔膜ヘルニア」を登録すると、新着の情報をお知らせします