治療
気象病は“天候”というヒトの力では改善することができない現象が根本的な原因であるため、治療はそれぞれの症状を改善する“対症療法”が主体となります。具体的には、頭痛に対しては鎮痛薬、めまいに対しては抗めまい薬、気管支喘息の悪化に対してはステロイドの点滴などが挙げられます。
一方で、低気圧のときなどに併せて強い体調の変化が現れるようなケースでは、事前にそれらの症状を予防するための薬物療法などが行われることも少なくありません。特に内耳の血流を改善する抗めまい薬や体内の水分循環を改善する五苓散などの漢方薬がよく使用されます。また、ストレスや疲れ、睡眠不足など不規則な生活習慣も気象病による自律神経の乱れなどを助長することがあるので、発症を予防するための生活習慣改善も大きなポイントです。
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