治療
水腎症の治療は、発症原因や重症度によって大きく異なります。
小児の場合は、生まれつきの尿路の異常によって引き起こされることが多いため、水腎症の程度が強い場合や腎機能低下を伴う場合は、尿をスムーズに排出させるために閉塞の原因を解除するための手術が必要になります。
一方、成人では結石が原因となっている場合、多くは結石が自然に排出されるのを待って経過を見ていきますが、結石が大きく自然な排出が望めない場合や重度な尿路感染症を併発しているような場合には、詰まった尿路を広げるためにステント(軟らかいチューブなど)を挿入する治療や、結石を砕く治療が行われます。ステントの挿入が困難な場合は腎臓に皮膚から管を入れて、尿を排出する腎瘻の造設が行われます。また、前立腺肥大症やがんなどが原因の場合には、それぞれの病気に応じて薬物治療や手術が必要となります。
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