症状
湿疹には多くの種類がありますが、一般的な皮膚症状や経過はほぼ同じです。
初期にはかゆみを伴う小さなふくらみを持った赤いぶつぶつした皮疹が生じます。その皮疹が皮膚の一定の範囲に生じると、水膨れのようになって水疱ができ上がり、細菌感染を起こしたものでは膿を排出することもあります。
水疱が破れるとびらん(ただれ)や潰瘍を形成し、かさぶたや角化した皮膚が散在するようになります。
しかし、皮膚は水疱が破れたことによって瑞々しい状態のため、かさぶたや角化した皮膚は剥がれ落ちやすく、潰瘍やびらんの状態が悪化することもまれではありません。
急性の経過を辿る湿疹では、赤い皮疹と水疱、びらん、潰瘍、かさぶたとすべての段階の皮膚病変が混在した状態となります。一方、発症してから時間が経っているものは皮膚の表面が厚くなり、色素沈着や脱失を生じることもあります。
また、強いかゆみを伴う場合には掻きむしることで皮膚が傷つき、そこに細菌や真菌感染が生じて、痛みや発熱を引き起こすこともあります。
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