原因
湿疹にはさまざまなものがあり、原因もそれぞれ異なります。接触皮膚炎・アトピー性皮膚炎・脂漏性湿疹・ビタール苔癬などに大別され、どれにも当てはまらないものを尋常性湿疹といいます。それぞれの原因は以下の通りです。
接触皮膚炎
アレルギー反応の一種で、アレルゲンとなる物質が皮膚に触れることで生じます。アレルゲンには多くのものがあり、植物や昆虫が放出する物質や、金属、洗剤に含まれる化学物質などがあります。
アトピー性皮膚炎
皮膚が乾燥してバリア機能が損なわれたところに、アレルゲンやストレスなどのさまざまな因子が加わって発症すると考えられています。
皮膚のバリア機能や免疫力の低下は遺伝的な要因が大きいとされており、アトピー性皮膚炎の発症は環境的な要因と遺伝による発症のしやすさが大きく関わっています。
脂漏性皮膚炎
皮脂の分泌が多い頭皮や顔、わきの下などに起こりやすい湿疹です。皮脂の過剰な分泌によって毛穴が詰まったり、皮膚に常在するカビであるマラセチアが増殖したりすることによって炎症が生じ、発症します。
ビタール苔癬
中年女性の首の後ろや陰部、わきの下などにでき、色素の沈着や脱失を生じやすく、湿疹が白っぽくなります。
かゆみが強く、湿疹部分の皮膚が厚くなるのが特徴です。衣類による摩擦や金属アレルギーが原因であると考えられています。また、掻きむしることで炎症が悪化し、治るまでに時間がかかることも多々あります。
尋常性湿疹
上記の4つに当てはまらないものです。代表的なものでは貨幣状湿疹やうっ滞性湿疹などです。主な原因は皮膚の乾燥、アレルゲンへの暴露、細菌や真菌感染などです。
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