治療
溶血性貧血の治療は病型によって異なりますが、溶血性貧血の中でも割合が多いとされる自己免疫性溶血性貧血の場合は副腎皮質ステロイドホルモン薬を用いた治療が中心です。補助的な手段として手術による脾臓の摘出、免疫抑制薬による治療が用いられる場合もあります。
サラセミアでは計画的な輸血と鉄キレート療法(体内に蓄積した鉄を薬によって体外へ排出する)による保存的療法が中心ですが、脾臓摘出や骨髄移植が選択されることもあります。
発作性夜間ヘモグロビン尿症においては、各病態に応じた対症療法が中心となります。造血幹細胞移植が唯一の根治療法として挙げられますが、移植は合併症のリスクが高いことから生命予後に関わる病態と判断された若年者に限られます。
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