原因
ドライアイ
本来角膜の表面は涙で保護されていますが、ドライアイがあるとその保護効果が弱くなり、角膜に傷ができやすくなります。
コンタクトレンズ
とくにソフトコンタクトレンズは角膜表面にはりついた状態で使用するため、カーブが目にあっていなかったりもともとドライアイがあったりすると角膜に傷ができやすくなります。
まばたきが浅い、あるいはできない
涙は定期的にまばたきをすることで角膜表面を覆うようにできています。まばたきが浅かったり、あるいは顔面神経麻痺や脳腫瘍などでまばたきができない状態が続くと、角膜に傷ができやすくなります。糖尿病があると全身の知覚(痛みなどを感じる感覚)が低下するため目の渇きや痛みを感じにくく、普通の方よりまばたきが浅くなったり少なくなったりします。
さかまつげ
さかまつげの先端が慢性的に角膜に接触していると、その部分には常に点状表層角膜症がでるようになります。さかまつげとは違いますが、目に小さな異物がはいってそれがまぶたの裏にはりついてしまった場合なども、点状表層角膜症の原因になります。
紫外線
いわゆる「雪目」とは紫外線による点状表層角膜症のことです。スキーなどに行って雪で反射した紫外線を角膜に浴びることで、数時間後に角膜に傷ができます。溶接作業後にも点状表層角膜症がおこりやすいため、保護メガネの使用が重要です。
点眼の使いすぎ
点眼の使いすぎでも点状表層角膜症になります。点眼薬のほとんどには有効成分以外にも防腐剤などの添加物が含まれており、点眼を使いすぎることによってそれらの成分による副作用が出て点状表層角膜症になります。処方薬でも市販薬でも、点眼は決められた回数を守って使うことが大切です。点眼のみならず、一部の内服薬によってもドライアイをひきおこすことで点状表層角膜症の原因になることがあります。
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