治療
無痛性甲状腺炎は、多くの場合自然に回復に向かうため、薬物療法などの特別な治療は行われないことが一般的です。
薬物療法が考慮される例としては、甲状腺中毒症期の動悸や手の震えといった症状が強い場合に、それらを和らげる目的でβ遮断薬が処方されることがあります。甲状腺機能低下症の症状が強い場合にも、薬物療法が検討されることがあります。
なお、バセドウ病の治療に用いられる“抗甲状腺薬”は、無痛性甲状腺炎に対しては用いません。抗甲状腺薬は過剰なホルモン合成を抑制する薬剤ですが、無痛性甲状腺炎は甲状腺機能が亢進しているわけではないため効果がありません。また、服用による副作用が考えられるために用いてはいけないとされています。
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