症状
癜風の主な症状は、胸や背中、肩などの皮膚に、境界がはっきりとした円形や楕円形の斑が複数生じることです。斑の色調は人によって異なり、淡褐色、白色、紅褐色などがみられます。たいてい、通常の肌の色味が濃い場合には色が抜けたような白色の斑(白色癜風)が現れ、肌の色味が薄い場合には褐色の斑(黒色癜風)がみられます。病気が進行すると、小さな斑同士が融合して、より大きくなることもあります。また、癜風の斑は日光を浴びても日焼けしないという特徴があるため、周辺の皮膚が日焼けすると目立ちやすくなる場合があります。
癜風で生じる斑には痛みなどの自覚症状はありません。そのため背中など自身では確認しづらい位置に発生すると、発見が遅れる場合があります。そのほか、病変部分をこすると鱗屑という細かなフケのようなものがみられます(カンナ屑現象)。
合併症
癜風は、同じように癜風菌によって生じる“マラセチア毛包炎”を合併することがあります。マラセチア毛包炎の症状として、大きさのそろった小さな赤い発疹(丘疹)が挙げられます。丘疹は胸や背中、肩などに左右対称に広がり、表面が光沢し、かゆみを伴うこともあります。
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