症状
発疹チフスは感染後1~2週間程度の潜伏期間を経て、39~40℃の高熱、頭痛、寒気、吐き気や嘔吐、だるさ、手足の筋肉痛などの症状が現れます。
発症後は2~5日経過すると発疹が現れて、顔、手のひら、足の裏を除く全身に広がり、点状の皮下出血を伴うあざへと変化していくのが特徴です。また、幻覚、けいれん、昏睡(刺激を加えても眠ったままの状態となること)などの神経症状、咳などの呼吸器症状や頻脈を伴うこともあります。
年齢によって異なりますが、発疹チフスは適切な治療を行わないと10~60%が死に至るとされる重篤な感染症です。重症な場合には腎不全、肺炎、発疹部分の壊疽(皮膚の組織が死んでしまうこと)などが引き起こされることもあります。
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