検査・診断
眼科一般検査
受傷後初診時の視力は予後を推測する上で重要となります。角膜や強膜の穿孔創がある程度の大きさになると眼内液の漏出による低眼圧が起きるため、眼圧測定も診断の一助になります。細隙灯顕微鏡、倒像鏡などにより眼の奥の中心から周辺部までくまなく検査し、眼内の異物を探し出します。自力で目が開かない場合は、点眼による表面麻酔を行った後、開瞼器で開けて検査することもあります。
画像検査
出血や外傷性白内障などにより眼の中が十分に観察できない場合は、異物の有無や位置を確認する上で画像検査が重要となります。飛入してきた異物が金属の場合、以前はX線検査が行われてきましたが、位置の判定にはCTのほうが優れておりCT検査を行います。X線で検出できないガラスなどの非金属の異物でもCTならば検出が可能です。
その他に、超音波検査は網膜剥離の有無や異物の位置を判断する上で有用です。一方、磁気性の異物が疑われる場合、MRIでは異物の移動や発熱により網膜などを障害する可能性があるため行いませんが、非磁気性であることが明確なときには行うことがあります。
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