原因
眼窩は前方は開けた空間で、眼窩の床、両側の壁、天井はそれぞれ骨で囲まれています。なかでも眼窩の床を構成する骨の薄さは薄く、外部からの外傷をきっかけに骨折を起こしやすいです。
顔の正面に前方からの外力が加わると、力は眼窩全体に対してかかるようになります。外圧は物理的な力に対して最も脆弱である眼窩底を介して上顎洞に向けて逃れ、これをきっかけとして眼窩底骨折を起こすことがあります。こうした外力の伝わり方で発症する眼窩底骨折を、吹き抜け骨折(blowout fracture)といいます。
また眼球に対する間接的な外力で眼窩底骨折を発症することがあります。たとえばボクシングなどで頬にパンチを受けた際、頬の骨を介して外力が周囲に伝播し、脆弱な眼窩底が骨折することがあります。
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