症状
短腸症候群の主要症状は、水様性下痢です。下痢を繰り返すことから脱水をきたし、また栄養吸収障害とも相まって栄養失調や体重減少をきたすようになります。また、ガスの影響でお腹がはった感じになったり、腹痛や胸焼けを感じたりする場合もあります。こうした消化管に関連した症状は、食事を摂取すると増悪する傾向にあります。
栄養障害の程度は、切除される部位や残された小腸の長さによっても異なります。成長過程にある小児期において短腸症候群を発症した場合は、成長障害をきたすこともあります。また、炭水化物や脂肪、タンパク質などの栄養源以外に、ビタミン類の欠乏が生じることもあります。たとえば、ビタミンB12の吸収が阻害されているような場合は、巨赤芽球性貧血を発症することがあり、鉄分が影響を受ける場合には鉄欠乏性貧血になる場合があります。また、感染症にかかりやすくなったり、腎臓の結石ができやすくなったりもします。
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