てつけつぼうせいひんけつ

鉄欠乏性貧血

最終更新日
2017年04月25日
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2017/04/25
掲載しました。

概要

鉄欠乏性貧血とは、体内の鉄分が不足することで発症する貧血のことです。赤血球に含まれるヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ役割を持っています。鉄分が不足していると、ヘモグロビンの量が少なくなり、全身に十分な酸素が供給されず、動悸や息切れなどの症状が現れます。

鉄欠乏性貧血は、貧血のうち90%以上を占める最も代表的なものです。月経のある女性は鉄欠乏性貧血になりやすく、10人に1人程度が鉄欠乏性貧血ともいわれています。

原因

鉄欠乏性貧血の代表的な原因は次の3つです。

鉄の摂取不足

食事のバランスが悪かったり、食事の量が少なすぎたりすると、食事から鉄分を摂取することができなくなります。ダイエットなども貧血の原因となります。また、妊娠などにより鉄の需要が増えると、相対的に摂取が不足することもあります。

吸収障害

鉄分の吸収は胃や小腸で行われるため、手術で胃を切除した後などは食事でとった鉄分が十分吸収されず、鉄分が不足することがあります。

出血

赤血球中には多くのヘモグロビンと鉄が含まれています。何らかの形で出血が多くなると、ヘモグロビンと鉄が失われ、鉄欠乏性貧血となります。具体的には胃・十二指腸潰瘍からの出血、胃がん大腸がんなどのがんが原因となって起こる出血が挙げられます。

また、女性には月経があり、閉経するまでは定期的に出血が起こるため、男性に比べると鉄欠乏性貧血になりやすい傾向があります。

症状

鉄欠乏性貧血の症状には、貧血による一般的な症状と鉄欠乏性貧血に特徴的な症状があります。

一般的な症状

  • 動悸(どうき)
  • 息切れ
  • だるさ
  • 頭が重くなる
  • 疲れやすくなる
  • 味覚がおかしくなる
  • 顔色が悪くなる
  • 胸の痛みがある
  • 爪がもろくなる
  • 口角炎舌炎
  • 飲み込みづらくなる

など

鉄欠乏性貧血に特徴的な症状

氷を食べたくなったり食べ物でないものを食べたがったりする症状があります。この症状は「異食症」と呼ばれます。

検査・診断

血液検査で次の項目を測定します。

  • 赤血球の数
  • ヘモグロビン(血色素)の量
  • MCV(赤血球の大きさ)
  • 血中の鉄分の量
  • 血中のフェリチン(貯蔵鉄)の量

鉄欠乏性貧血の場合、これらの数値が低い値を示します。

治療

鉄欠乏性貧血以外の貧血ではないことを十分に確認した上で、治療を開始します。鉄欠乏性貧血は、体内の鉄分が不足することで発症する貧血のため、治療では鉄剤を1日1~2回内服する薬物療法が選択されることが一般的です。重度の鉄欠乏性貧血では鉄剤の点滴が検討されることもありますが、安全性の観点からも内服薬による治療がすすめられます。

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