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インタビュー

公開日 : 2016 年 06 月 28 日
更新日 : 2017 年 09 月 22 日

どんな症状が出たら貧血を疑うべき?原因は?危険度の高い鉄欠乏性貧血とその他の貧血の種類

鉄欠乏性貧血の背後には、がんなどの重大な疾患が潜んでいることがあります。鉄欠乏性貧血を自分で見極めるために知っておきたい典型的な症状と、様々な疾患が関与する鉄欠乏性貧血以外の貧血について、聖路加国際病院血液内科部長の岡田定先生にお伺いしました。

鉄欠乏性貧血に特徴的な症状「氷かじり」-原因は未解明

記事1「日本女性の1000万人以上が隠れ貧血!?」では、貧血の自覚しやすい2大症状は疲れやすさ(全身倦怠感)と息切れであるとお伝えしました。ここでいう息切れとは「労作時息切れ」と呼ばれ、運動や階段昇降などに伴って起こる息切れのことを指します。安静時には症状がなく、何らかの作業を行うときに息切れを感じる場合は貧血を疑ってもよいかもしれません。

貧血の中でも鉄欠乏性貧血に特徴的な症状に「氷かじり」があります。氷かじりは、比較的重症で長期間鉄欠乏の状態にある人にしばしばみられ、鉄剤を飲み始めると数日でなくなります。数日では貧血自体は治りませんので、「氷をカリカリとかじりたくなる」という症状は、鉄分が欠乏していることにより起こると考えられます。

医学の教科書には、氷が簡単には手に入らなかった時代には、お米や土をかじっていたという記述が見受けられます。しかし、なぜ鉄欠乏性貧血に陥ると氷のような硬いものをかじる症状が現れるのか、その原因はいまだ解明されていません。鉄は地球上で最も多い金属ですが、赤血球を作る原料になるだけでなく体内の様々な代謝になくてはならない物質なのです。「鉄が不足する」ということが、中枢神経のレベルでもなんらかの異常をきたしているのではないかと考えられます。

立ちくらみやめまいは鉄欠乏性貧血の症状ではないことも

貧血の症状としてしばしば「立ちくらみ」が挙げられることがありますが、この症状は、一般的に「脳貧血」と呼ばれるもので、必ずしも血液の貧血とイコールではありません。立った時に一時的にめまいを感じる症状は、起立性調節障害など、自律神経系が関わる症状であることが多いのです。(※これらは一般的に自律神経失調症と呼ばれています。)

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