検査・診断
診察により症状を確認するとともに、腫瘍が発生している場所の特定や、大きさ、転移の有無などを確認するために、血液検査や画像検査(CT検査、MRI検査など)が行われます。診断を確定するためには、生検といって腫瘍の一部を採取します。生検は内視鏡やエコーガイドで行うことが多いのですが、腫瘍の場所によっては難しい場合があります。NETではソマトスタチン受容体シンチグラフィー、NECではFDG-PETといった核医学検査が診断の補助として有用な場合があります。
機能性NETでは原因となるホルモンを確認するために採血検査を行います。また必要により症状やホルモン分泌異常を確認するための負荷試験を行います。画像検査で腫瘍を確認できないときには、血管に少量の刺激薬を注入してホルモンの分泌反応を確認する検査(選択的動脈内刺激薬注入法、SASI/SACIテスト)を行う場合があります。
最近さまざまな腫瘍で遺伝性が話題になっていますが、神経内分泌腫瘍でも遺伝性の可能性を考えて診断することが重要です。また遺伝性と診断した場合は併存する他の腫瘍についても検査を行うことが重要です。
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