検査・診断
感染症状の有無、既往歴、皮膚症状以外の症状、使用している薬剤などを詳細に問診した上で、原因となる病気を診断するために血液検査、皮膚の病理組織検査などを行います。
血液検査
紅皮症では、白血球数の増加、好酸球の増加、LDH上昇、CRP上昇などの炎症反応が多くみられます。脱水に伴って電解質異常が現れることもあります。さらに、高IgE血症がみられることもあります。白血病や悪性リンパ腫などの悪性腫瘍の診断にも有用です。
病理組織検査
皮膚の病理組織検査において、紅皮症で共通してみられる検査所見に、不完全な角化(錯角化)、表皮肥厚、好酸球とリンパ球の真皮への浸潤があります。 自己免疫性水疱症なら蛍光抗体法による検査が診断に有効です。悪性リンパ腫が疑われる場合はリンパ節を生検し、病理組織検査を行うことが重要になります。
細菌学的検査
細菌感染による紅皮症が疑われる場合は、細菌を同定するためのグラム染色、培養検査を行います。
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