治療
紅皮症の改善では、原因となる病気の治療が重要です。薬剤が疑われる場合は該当する薬剤を速やかに中止し、副腎皮質ステロイドの全身投与を行います。湿疹性紅皮症の場合は、副腎皮質ステロイドの外用や抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬の内服が有効です。
重症例では副腎皮質ステロイドの内服も行われます。乾癬性紅皮症に対してはシクロスポリンの内服、TNFα阻害薬(インフリキシマブ、アダリムマブ)、IL-12/23阻害薬(ウステキヌマブ)、IL-17阻害薬(セクキヌマブ、イキセキズマブ、ブロダルマブ)などの生物学的製剤の投与が有効です。
白血病やリンパ腫などの悪性腫瘍には化学療法を行います。細菌感染症に対しては抗菌薬の全身投与、真菌感染症に対しては抗真菌薬の投与を行います。脱水や低蛋白血症を伴う場合は点滴などによる治療が必要です。
医師の方へ
「紅皮症」を登録すると、新着の情報をお知らせします