原因
紅皮症はひとつの病気の名前ではなく、他に原因となる病気が存在し、それが進行・拡大して全身へ広がった状態を指します。原因となる病気のなかでも最も頻度が高いものは、慢性湿疹やアトピー性皮膚炎が不適切な治療によって悪化し、全身に広がったもの(湿疹続発性紅皮症)です。これが、紅皮症の半数程度を占めます。
また、約10%は薬剤の副作用として紅皮症が起こる薬剤性紅皮症です。それ以外にも下に挙げたような乾癬などの炎症性皮膚疾患、ウイルス感染症、細菌感染症、自己免疫性水疱症、膠原病、悪性腫瘍などの病気や薬剤が紅皮症の原因となります。
- 湿疹・アトピー性皮膚炎
- 乾癬・膿疱性乾癬
- 多形紅斑
- ウイルス感染症(麻疹、風疹、HIV感染症など)
- 毛孔性紅色枇糠疹
- Reiter症候群
- 先天性魚鱗癬様紅皮症 .
- 水疱症(類天疱瘡、落葉状天疱瘡、Duhring疱疹状皮膚炎、Hailey-Hailey病)
- エリテマトーデス
- 皮膚筋炎
- サルコイドーシス
- 皮膚真菌症
- 疥癬
- ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群
- 丘疹ー紅皮症 (太藤)
- 移植片対宿主病(GVHD)
- 悪性腫瘍
- 菌状息肉症
- Sezary症候群
- 成人T細胞白血病・リンパ腫
- 白血病 (急性,慢性)
- 悪性リンパ腫 (Hodgkin病を含む)
- 多発性骨髄腫
- その他の内臓悪性腫瘍
- 薬疹(サルファ薬、ペニシリンなどの抗菌薬、抗けいれん薬など)
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