かいせん

疥癬

皮膚

目次

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概要

疥癬(かいせん)とは、ヒゼンダニ(疥癬虫)が皮膚の角質層に寄生することにより生じる皮膚感染症です。人から人へ感染し、介護を必要とする家族内での感染や老人ホームでの感染がよく知られています。

一度感染すると、1か月程度の潜伏期間を経て強いかゆみと赤い発疹(ほっしん)が起こります。疥癬の治療は、外用療法や内服療法、もしくは両者を併用して行われます。

原因

疥癬はヒゼンダニが皮膚の角層に感染することで発症します。ヒゼンダニの成虫は大きさ0.2~0.4mmで、角層内部で産卵し、繁殖します。感染後すぐには症状が現れません。感染してから4~6週間かけて多数のダニに増殖し 、その虫体・脱皮殻・糞がアレルギー反応の原因となり、激しいかゆみが始まります。

ヒゼンダニは疥癬の患者さんとの直接のスキンシップで感染するほか、衣類、寝具類などを介して伝染することがあります。介護を必要とする家族内、老人ホーム、病院などでよくみられます。

症状

疥癬の症状は、激しいかゆみです。このかゆみは、夜間に特に強くなるという特徴があります。ただし、高齢者や角化型疥癬の患者さんではかゆみの訴えが少ない場合もあります。かゆみの症状は、ダニに対するアレルギー反応が引き起こしていると考えられています。

ヒゼンダニに感染してから1か月程度の潜伏期間を経てかゆみや発疹が生じます。赤い丘疹(きゅうしん)が、指と指の間・首筋・腋の下・手首・下腹部・尻・陰部などに現れます。特に指間、指、手掌、手首、足などに現れる線状の発疹は、メスのダニが角層内を卵を産みながら移動することによるものです。男性の場合は性器の陰嚢部などに硬いしこり(結節)が目立ちます。

検査・診断

ダーモスコピー検査または顕微鏡検査で、発疹部位にヒゼンダニが存在していることを確認します。顕微鏡検査では赤い発疹の部位から皮膚の角層を採取し、ヒゼンダニの成虫や卵などを検出します。特に疥癬トンネルをさがし、その先端部をじっくりダーモスコープで観察するとダニをみつけることができます。またその部位の角層を採取することで、顕微鏡でもダニをみつけることが可能です。

人から人への感染なので、感染のもとになった患者さんがいないかどうか、そして直接接触した方々に疥癬を疑う発疹がないかを確認し、必要に応じて皮膚の観察や検査をすることも重要です。

治療

疥癬の治療は、ヒゼンダニが検出されて疥癬であると確定した患者さんだけでなく、確定診断された患者さんと接触する機会があり、明らかに疥癬の症状を呈している方にも行います。疥癬の治療には、外用療法と内服療法、もしくは両者の併用があります。

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