治療
細気管支炎の治療はタイプによって異なりますが、急性細気管支炎の場合は有効な抗ウイルス薬がないため症状を緩和する治療が主体となります。具体的には、解熱剤や気管支拡張薬などを用いた薬物療法、呼吸困難に対する酸素投与、脱水に対する輸液などが必要に応じて行われます。
一方、原因がはっきり分かっていないびまん性汎細気管支炎は、マクロライドと呼ばれる種類の抗菌薬を通常より少ない量で長期間投与する治療が行われます。また、閉塞性細気管支炎では、狭くなった気管支を広げるために気管支拡張薬の吸入を行うのが一般的です。しかし、びまん性汎細気管支炎はマクロライドの長期投与によって症状の改善が見込めますが、閉塞性細気管支炎は症状が徐々に進行することも多く、呼吸困難が強い場合は在宅酸素療法や肺移植が必要になる場合もあります。
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