原因
細気管支炎にはいくつかのタイプがありますが、もっとも多いのはRSウイルスやライノウイルス、アデノウイルスなどに感染することによって発症する“急性細気管支炎”です。一方、上述した成人発症の“びまん性汎細気管支炎”や“閉塞性細気管支炎”は現在のところはっきりした原因は分かっていません。しかし、びまん性汎細気管支炎は人種によって発症率が大きく異なることから、遺伝的な要因などが関係していると考えられています。東アジアに多いとされていますが、国内でも近年発症率が明らかに減ってきているので環境要因も関係があるかもしれません。
また、閉塞性細気管支炎は免疫の異常が原因の1つと考えられており、血液幹細胞移植や臓器移植手術を受けた後の方や、関節リウマチなどの自己免疫疾患のある方の発症率が高いとされています。さらに、マイコプラズマ感染症などの既往や、有毒ガスの吸入なども発症に関与していると考えられています。
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